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杣人・somabito

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『混戦』

お元気ですか?

ディック・フランシスの『混戦』を読みました。1970年発表9冊目の作品です。
毎回主人公の違うディック・フランシス。今回はマット・ショアという航空機のパイロットで過去に大手航空会社で飛んでいたこともある優秀なパイロットですが幾つかの仕事を経て今は小さな会社でタクシーパイロットをしています。

ストーリーは、人気ジョッキーら競馬関係者を乗せて飛んでいた時に機体に違和感を感じ予定外の空港に着陸した飛行機チェロキー・シックスが爆発します。パイロットとして商務省の調査を受けるマットは、自らも爆弾をしかけられた理由や犯人を推理します。

推理小説には飛行機が登場する優れた作品があります。ネイハムの『シャドー81』、ギャビン・ライアルの『ちがった空』や『もっとも危険なゲーム』なんかは印象深い作品ですね。
計器の並ぶ狭いコックピット、空は気象状況や高度によって様々な顔を見せます。緊張感高まる演出にはもってこいの飛行機ですね。

『混戦』での最大の緊張は、人気ジョッキーを乗せその妹が操縦する小型機が犯人により細工され計器不良の状態で悪天候を飛ぶシーン。主人公マットは飛行場の管制官や空軍と連絡をとりながら小型機を探しに飛び出します。戦時中機体整備兵として入隊しパイロットになったディック・フランシスが腕の見せ所と描いている姿が見えてくるような場面です。

航空会社の客の取り合い駆け引き、管轄する商務省との関係など周辺事情を織り込みながら展開するストーリーは不安なく読み進むことが出来ます。最初乗り合わせる乗客の様子を描いているとことが個人的事件から入り幾つかの事件がつなぎ合ってゆくいつものディック・フランシスの描き方と異なっていて入りにくかったのですが、読み進むうちに整理され気にならなくなりました。


原題の Rat Race ネズミの競争? 企業や組織社会のなかでの過当競争という意味ですが、無益な競争とか働いても働いても資産の貯まらない疲労した様子も含んでいるようです。航空業界のしのぎを削る様子を表していると同時に主人公マット・ショアや犯人のことも言っているようです。レースから抜け出すのは誰なのでしょう。

『混戦』もなかなか読ませるお薦めの作品です。

皆さんはどんな空のミステリーがお好きですか?

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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