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杣人・somabito

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『ゴッホに恋して』

お元気ですか?

昨日、「はままつ演劇・人形フェスティバル2012」の企画、NPO法人シニア劇団浪漫座の第4回公演、『ゴッホに恋して』を観てきました。急な用事が入り、昼の部を観る予定が夜の部、パートナーさんは既に会場に入っていますが、私は駐車場に車を駐めて駆け込みます。頂いたパスポートを見せてなんとかセーフです。

会場はクリエート浜松という文化振興財団さんの建物の2Fホール。新しく綺麗な建物で使いやすそうです。係の人に誘導されて前の席に座りましたが、すでに会場は7割ぐらい埋まっています。年配の家族連れがほとんどのようです。

舞台は木岡家の居間。以前は裕福だった家も時代とともに衰退し妻木岡華子がファンドで失敗した話を愚痴っています。夫木岡金之助は訳あって家を飛び出しハワイぐらしをしていましたが、久しぶりに戻って来て当主で八十を超えた母親木岡ぎんの隣に座っています・・・。

出だしはなかなか良い感じです。衰退していく家をなんとか切り盛りしようとする華子の姿、家を離れ放蕩生活をする夫金之助のどこか世間離れした雰囲気も伝わります。

木岡家には4人の養子がいます。子供の出来なかった華子が中国人のワンミン(22歳男性)、フリピン人のイザベラ(20歳女性)、ベトナム人のジャスミン(女性)、日本人のれい(26歳女性)とそれぞれ事情がありながらも木岡家に育てられ立派に成長しています。

ここで舞台は4人の養子の人物紹介的に歌や踊りが披露されます。イザベラに心を寄せる杉中徹という男も登場してパーカッションを演奏したりし前半部分の華やかな部分でしょうか。会場からはほーって感心しながら目を見はっている様子が伝わてきました。

舞台は転じ賑やかな夜から朝へ。居間にかかっていたゴッホの自画像が消えています。ミステリー?

場面転換のパフォーマンスは登場人物が縦に並び千手観音のような群舞を披露。養子の子供らのそれぞれの思惑立ち位置がゴッホの絵がなくなったことで微妙に変化する様子が描かれます。子供らの境遇やお互いの思いがより具体的に描かれていきます。
さらに、夫金之助が自分に子供の出来なかったことを責め居たたまれず家を飛び出したこと、妻華子が夫の気持ちを察し自由にさせながら自分は養子を育てることで癒しを得たことなどが描かれます。芝居としては面白いところです。
養女となっているれいの実母木村さよりも登場し、親子の情を訴える場面も加わります。

舞台はいよいよ終盤。大木という人物が登場して締めくくりにつなげていきますが、ゴッホの絵が偽物だった真実が明かされます。

衰退していく家にある高価なゴッホの絵。家の経済を立て直すはずの絵への期待も消えます。しかし、家族の集まる居間にかけられたゴッホの絵は家族それぞれの思いを明らかにし、明日への生きる力をとりもどさせたようです。
ケセラセラなるようになる・・・と歌い踊り舞台は終わります。


2010年4月に結成されたというまだまだ若い劇団浪漫座。公演もこれが4回目だそうです。
全員が55歳以上というシニア劇団ですが、舞台はものすごく元気です。まずそれに感心しました。
一人一人がお芝居をすることが好きで一生懸命というのが伝わってきます。テレビや映画を観るのとは違って舞台を観るというのはそうゆう演じ手やスタッフの熱意を観客がどう受け止めて応えるかという相互作用の空間ですから劇場に足をはこばなければなかなか感じる事が出来ません。観客の方もきっとお知り合いのご家族が多かったのでしょうが、ちょっとドキドキしながら見守っている空気があって素敵な空間でした。

まだ若い劇団ですが、身体もよく動いていますし発声もいい。よく稽古しているのが分かります。
こうゆう良質の市民劇団が地域で活躍すると、町の演劇環境は次第に良くなっていきますね。
浪漫座さん、応援する観客や市の文化事業に期待するところ大です。

さて、良いことばかり書いてもいけません。ちょっと注文も。

役者さん一人一人は発声もいいし言葉に演技が乗っています。でも自分のセリフが相手に届いていません。相手との間が出来ていなくて会話のリズムがとれていないんですね。自分のセリフをいうのが精一杯という程ではないようですから、もう少し舞台での会話の間を練習されたらいいでしょう。
演出にも関係することですが、ダンスのシーンや歌のシーンがあります。ここは見せ場ですから舞台全員で見せ場だぞっていう気合が込められるともっと引き立ったでしょう。動きにまだまだ遠慮があるように思いました。

台本に関連しては、最初養子の4人の位置がよくわからなかったですね。頂いたパンフレトと見比べながら役柄を理解しましたが、もう少し工夫があってもいいようです。
そして、あれ?って思ったのが、木岡れいの実母として訪ねてきた水村さより。子供に会いたいと訪ねて来てソファーに座って話をしているのに、誰かが訪ねてきた(実は大木)ドアベルの音で立って出て行ってしまいます。これは全く意味不明です。
そして、突然現れた大木という人物。最後にまとめるような事をしますが、それまでのストーリーに絡むこともなく本当に唐突に出てきます。これも不明ですね。

そうゆう大きな問題もあるのですが、総じて元気ある舞台は充分楽しめるものでした。

養子として育てられた子供たちのその後や唐突に現れた大木という人物ももしかしたら続編を書いて明らかになってゆくのかもしれません。その時にはまた観て楽しみたいですね。

シニア劇団浪漫座さんの皆さんにエールを送り、これからのご活躍に期待しましょう。







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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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