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杣人・somabito

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霊犬早太郎

お元気ですか?

先日磐田の見付天神の門前にある老舗の和菓子屋さんを訪ねたお話を「杣人の弓道」で紹介しました。
今日はその続きです。

美味しい栗むし羊羹や栗饅頭と一緒に頂いたのが、名物粟餅です。

DSCN4947_convert_20121103161428.jpg  DSCN4951_convert_20121105135710.jpg

この箱の裏に「遠州見付天神粟餅の由来」という文が載っています。少し抜き出してご紹介しましょう。
「その昔(延慶年間)遠州見付宿には人身御供の悲しい習わしがありました。それを救った猛犬早太郎のお話しは余りに有名で今に語り継がれております。その人身御供の長持ちには必ず粟餅をいれたと云われております。~中略~江戸時代の終り頃、天神社大祭の時、神供の新粟で作られたものを土産として売りだしたのが商品の初めと云われております。」

延慶年間とは1308年から1311年までにあたります。

さて、猛犬早太郎のお話は余りに有名です。って云われても世間知らずの私には何のことやらさっぱり分からないので早速ネットで調べてみました。いゃあけっこう出ています。

では、猛犬早太郎のお話、始まり始まり・・・

今から700年ほど昔の事、信州信濃の光前寺に駒ケ岳の山犬が降りてきて境内で三匹の子犬を産みましたが、しばらくすると母犬は一匹を残して山に帰っていきました。和尚さんは母犬がお礼に置いていったのだと思い子犬を可愛がり育てます。その頃、遠州磐田では秋祭りの頃になると何処からか白羽の矢が飛んできて屋根に刺さり、その家では年頃の娘を人身御供に差し出すという事が行われていました。そうしないと田畑の作物が一晩のうちに荒らされてしまうのです。ある時、見付天神の社僧一実坊弁存が真偽を確かめようと娘が入れられた箱を見はっていると怪物があらわれ『今宵、この場に居るまいな。早太郎は居るまいな。信州信濃の早太郎。早太郎には知られるな』と言いながら長持ちに入れられた娘をさらっていきます。怪物が信州の早太郎を恐れていることを知った一実坊弁存は早速早太郎を探しに信州に旅立ち、苦労の末に早太郎が光前寺で育てられている犬であることをつきとめこれを借り受けて磐田に戻ります。秋祭りの夜、長持ちに入れられて待つ早太郎に怪物がやってきて蓋を開けます。猛然と闘う早太郎。あまりの死闘に村人はもちろんお坊さんも近づくことが出来ませんでしたが、朝、静まった長持ちのそばには老いたヒヒが骸となって横たわっていました。
一方、闘い傷ついた早太郎は真っ直ぐ光前寺を目指して帰り、和尚さんを確かめるとお勤めを果たしてきたとばかりにワンと一吠えし息を引き取ったのです。一実坊弁存は早太郎の活躍に感謝し「大般若経」を書写し光前寺に奉納したといいます。

いかがです?
こうゆうお話にはいくつか違うバージョンが在るのが常ですが、早太郎にももちろんあるようです。
山犬が生んだ子犬は五匹だった。光前寺に居た頃から早太郎は子供を化物から守っていた。早太郎は和尚さんのお経を聞いて育った。という早太郎に関するもの。
一実坊弁存は見付天神の社僧ではなく旅の坊さんだという話やそうではなく村人が旅の六部に頼んで早太郎を探しに行ってもらったという話もあります。六部というのは法華経を持って六十六カ所の霊場を巡る旅の修行僧ですね。でも伝承話にありがちな派生話や大きな話の違いはないようです。早太郎は悉平太郎とも云われています。

で、この長持ちに人身御供の娘と一緒に入れられていたのが粟餅なんですね。甘い餡に包まれた粟餅を食べながらお菓子の箱から地域の伝承文化を知れることに感謝し、早太郎のように頑張りましょうね。

追記)

ネットで光前寺を見ていたらどうも行ったことがあるような気がしてきました。「ねぇ、駒ヶ根の光前寺って行ったことあるよね。どうも風景が記憶にあるんだけど」とパートナーさんに言うと。「行ったことあるよ」と簡単に答えが返ってきました。どうも早太郎のように利発でない私。すっかり忘れていたようです。もういちど光前寺に行って見なければなりませんね。すぐ近くの伊那にわざわざダチョウ料理を食べに行ったことは忘れていないというのに・・・困ったもんです。


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