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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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第8回浜松国際ピアノコンクール

お元気ですか?

今日、当地で11月初旬から行われてきた第8回浜松国際ピアノコンクールの入賞者による演奏会を聞きに行ってきました。恥ずかしながらつい最近まで浜松で国際ピアノコンクールが行われているということに気付かなかったので興味津津です。実は浜松には日本を代表する楽器メーカーがあるのに音大がありません。浜松学芸高校という大変ユニークな高校があり、ここでは音楽や書道などとてもレベルの高い教育が行われていて私はこちらにも感心をもっているのですが、残念なことに県下にこの学生たちを受け止める大学はありません。もっとも楽器メーカーがあることで小中高での音楽教育は盛んでブラスバンドやマーチングなどは頑張っているようです。そのような環境の中で国際的なピアノコンクールがどのように誕生し成長してゆくのでしょう。

子供の頃から長く音楽に親しんできましたし、コンサートもよく行っていましたが最近はめっきり出かける事がなくなっています。好きな音楽家のレコードを聞いていれば満足ができますから取り立てて最近の音楽家の演奏を聞きたいと思うこともありません。今の演奏家はテレビの放送を見ればいいし、知った演奏家が次第に出なくなってきたとちょっと寂しい思いもします。これが歳をとるという事なのかとも思います。

若い人の演奏を聞き、町の音楽ファンの様子を知ることで少し自分に刺激を与えてみたいというのが演奏会に出かける正直な気持ちです。

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駅のすぐ傍にある会場大ホールはロビーがあまり広くありません。大勢の人が挨拶を交わしたり出演者やコンクールの様子を伝える新聞記事が貼ってあるパネルを見ています。当日券を買い求める列もあります。私たちは階段を昇り二階下手ウイング席に座ります。演奏者の様子も客席の様子もよく見えていい席です。チケットの扱い店のせいでしょうか、何列かすっぽりお客さんのいない列もありますが、一階はほぼ満席。二階正面席も半分ほど埋まっています。舞台の上にはヤマハ、カワイ、スタンウェイと三台のピアノが用意されていてこれは演奏者が選べるようになっています。入賞者六位の人から演奏が始まりました。

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まずは六位の内匠慧さん。英国王立音楽院で学んでいる20歳の学生さんです。ステージに立った姿は緊張と心細さのようなものが感じられます。残念ながら演奏はあまり感心しません。音が濁っていますしミスタッチもあります。ヤマハのピアノが可哀想です。

次の五位は韓国のキム・ジョンさん29歳。韓国の男性は体格良い人が多いが彼もなかなかの長身。自信に満ちた姿はステージに映える。ただ演奏は力強さを超えて音が固く乱暴にさえ聞こえる。ラヴェルもショパンも同じように聞こえてしまう。

四位はロシアのアンナ・ツィブラェワさん、モスクワ音楽院で学ぶ22歳。弾き始めた瞬間に六位五位との差がはっきりわかる実力。一つ一つの音がとても綺麗に出ている。内匠さんと同じヤマハのピアノだが音の響きが全然違う。指先も楽しそうで軽い。パートナーさんは身体が動くのがお好きでは無いと言うがこれは最近の傾向なのだろうか。

三位は日本の佐藤卓史さん29歳。ステージへの登場からして場馴れした安心感を醸し出している。ピアノに向かった姿もいい。なによりタッチが非常に軽くて音が素直に出てくるのがよく分かる。聞いていて基礎力があり安心していられた。

ここで休憩。ロビーに出て観客の様子も見てこよう。狭いロビーは人で溢れている。コンクールを記念したケーキや焼き菓子の販売、演奏者のCDなんかも販売されている。喫茶コーナーではワインやコーヒーが用意されていてこれを求めるお客さんもいる。若いころ歌舞伎座の幕間を歩きながら劇場が社交場であることを覚えた。ウィーンでウィーン国立音楽大学の声楽の先生と一緒にオペラを観た時に誘われて一緒に喫茶スペースに降り、飲み物をいただいていると先生の知り合いが何人も声をかけてきて、歌舞伎座のロビーを思い出したのを記憶している。日本でもコンサートホールに喫茶スペースが出来るようになったのはここ30年ぐらい、私はサントリーホールで経験したがビールとウイスキに笑えた。ただ日本の演奏会は休憩時間が短いのが難点のような気がする。今日も休憩は15分。これでは珈琲すらゆっくり飲んでいられない。席に戻り後半に備えよう。

第二位は日本の中桐望さんという25歳の女性。東京芸術大学大学院で学ぶ学生さん。とても丁寧に弾いているのが好感をもてるし上手い。レビューを読むとモーツアルトの室内楽を弾いたとあるが、音楽を楽しんでいる様子がソロからも伝わってくるし演奏に華がある。

そして第一位のロシアのイリヤ・ラシュコフスキー28歳。レビューを見ると予選の時に弾きたかったが手違いで出来なかったという「英雄」を弾くという。彼のお気に入りの曲なんだろう。確かに気合いが入っているように見える。ただ、元気が良いというか丁寧さに欠けるというかどうも音が煩く聞こえる。ラフマニノフも同様だ。


全員が弾き終わりステージで挨拶。国際コンクールでの入賞はやはり嬉しいだろうし喜びと安堵と開放感が一人一人の顔に見られるのは楽しい。入賞者6人全員が手をつなぎバンザイをしたのは微笑ましく心から祝福の拍手を送りたくなった。
コンクールは本人の努力はもちろんだが先生や家族による支え応援があって参加が実現する。ターゲットを絞り世界中のコンクールを回るから経済的問題もあって誰でもが可能なものではない。そうゆうのはスポーツ選手と同じだ。このコンクールにしてもボランティア・スタッフを募集していて会場での作業、出演者を泊めるホストファミリー、無償での演奏会の提供など様々な応援をしながら出演者をサポートしている。こうゆう作業の一つ一つがコンクールに訪れた演奏者、先生、家族それらすべての人達に理解をしていただき、世界に浜松での音楽活動を知って貰えるとしたら在住の音楽ファンとして嬉しい。

遥か昔、私が通っていたピアノの先生は終戦を中国でむかえたが音楽家であることを伝えると中国の人達が温かく接してくれたと語ってくれたことがあった。芸術を心に持った人は世界中で受け入れてもらえる。大きな楽譜鞄を持った私に刻まれた大切な教えだ。

浜松国際ピアノコンクールに関係したすべての人達に拍手を送り世界の平和を願おう。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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