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杣人・somabito

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高校演劇選抜公演

お元気ですか?

しばらく間が開いたのですが、はままつ演劇・人形劇フェスティバル2012高校演劇選抜公演というのがあり、この土日2日にわたり四校の演劇が上演されました。12月1日(土)は西遠女子学園と浜北西高校、12月2日(日)は磐田東高校と浜松開誠館高校。高校生の演劇を観るのは自分が高校生の頃と最近では全国大会をテレビで観た程度。県西部の高校生の演劇はどうなのでしょう。

まずは西遠女子学園の『道化師 ~Do you key see ? ~』トライス・ナックという作家のお芝居です。とある平和な町で五十嵐という人物が毒ガス工場を経営しその工場が爆発して町が荒廃。従業員であったパンゴとライアンは道化となって街でパフォーマンスをしています。事故で親を亡くしたナズナと面倒をみるサラ、荒廃した街を買おうとやって来たカトレア。毒ガス工場の爆発事故を引き起こした犯人として投獄されているビギー。どうして安全なはずの工場は爆発してしまったのでしょう。ビギーが牢屋から出てきた理由とは・・・。

どのような作家さんなのか何時書かれた作品なのか知りませんがまるで3.11による福島原発の事故を思い出させるお話です。

演劇部の皆さんはよく練習されていて動きもいいですし声もよく出ています。県の西部大会用に半年練習してきて今回が3回目の上演になるそうですが、衣装もセットもしっかりしています。講評で指摘されていたように発声による演技、役の演じ分けなど反省点もありますが、完成度は高いですね。毒ガス工場をなぜ作るのか、カトレアは毒ガスで寂れた街をなぜ買うのかといった問題を深く掘り下げてもいいのでしょうが、これは本を書いた作者の問題です。爆発事故の責任を取らされ投獄されたビギー。自分のペットだった鼠のカペラが実は安全装置を故障させたため爆発事故が起こったことを知ったパンゴは再度工場を爆発させようとするビギーを自らの身を呈して止めにいきますが・・・。

演じ方、演出によっては非常に怖いシリアスなドラマになる舞台です。演じた皆さんはどこに視点をもっていたのかが今ひとつ伝わって来ませんし二人の道化師パンゴとライアンの対比もはっきりしません。高校生の演劇は学生生活をテーマにしたものが多いのでファンタジーをやりたかったという発言がありました。制作途中で団員たちの意図はどう変化していたのでしょう。

浜北西高校の作品は生徒が書いた『仮名マスコットproject』という作品。剣道部の松村空弥は実はマスコットが大好き。でも、同級生の桜木優季さんを好きになったことからマスコットを処分しようと決めます。空弥君に捨てられたマスコットの信は桜木さんが落としてしまったマスコットの蘭と一緒になんとか二人のもとへ戻ろうとします。
お話自体は面白いと思います。コメディでありファンタジーであり楽しい作品だと思います。桜木さんは同級生の松村君の名前を村松と間違って憶えているためマスコットの蘭は桜木さんは村松という人が好きなんだと勘違いしています。マスコットの信はそれを聞き松村君の片思いをあきらめさせれば松村君のところに戻ることが出来ると蘭と一緒に戻る計画をたてます。これがproject。少女漫画にあるような凸凹のお話ですね。タイトルの仮名マスコットの仮名ってどうゆう意味なんでしょう?話の凸凹に加え細かく分かれた状況もストーリーの展開を煩くしています。創りあげてくる過程でもっと仕上げる工夫を考える余裕はなかったのかと思います。舞台上の役者の位置も気になります。信はやたらと動きしかも舞台の端によく立ちます。クリスマスツリーを飾り付けするシーンでも三人の役者がツリーの置かれた舞台上手の狭い範囲でこちょこちょ動き信は下手でしゃがみこんでいます。空間が勿体ないですね。あと、雪を見に松村君と桜木さんが家の外に出るシーンで桜木さんが靴を履いているのに村松君は靴下姿というのは変ですね。

講評の方からは声の出し方や役柄の演じ方など意見や、舞台の上で楽しむ事が観客を楽しませる事にならなくてはという話も出ていました。二年生が修学旅行や期末テストのため一年生だけによる初めての公演だそうです。頑張りに拍手を送りましょう。私は同級生や父兄などもっと会場が溢れていると思ったのですが、実際はガラガラ。それがちょっと残念でした。

****とここまでは12月1日に書いて、以下は12月2日に****

今日は小雨交じりの寒い日になりました。昨日に続き高校演劇選抜公演です。
会場の入口でパートナーさんが男の方に質問をしています。
「選抜って西部地区で演劇部のある高校はどのくらいあるんですか?」
「掛川から西で18校くらいです。」
私も質問します。
「既に2012年の全国大会優勝校がネットには出ていますが・・・」
「演劇はちょっと特別で夏から始まり来年の夏に全国大会が行なわれるんです。
実際に舞台で行われるので時間がかかりますし、予選と本大会では違う生徒が演じる事も」
とお話してくださった人、実は浜松開誠館高校の福岡大吾先生でした。
先生、忙しいところを有難うございました。

さて、お芝居は磐田東高校の『パレード旅団』から始まります。鴻上 尚史さんの作品で中学高校の演劇ではよく上演されている作品です。中学二年生の男の子坂口君の部屋にいじめられっ子が集まります。清水から来た松本君、沼津から来た北村君、三島から来た栗山さん・・・と地域色の変更。子供たちは鬱積した思いを発散させるようにそれぞれのやりたいことを言い遊びます。そこへ大学生の家庭教師がやってきて・・・。このお芝居には崩壊した大人の家庭というもう一面があり子供たちの世界とパラレルに描かれているのですが今回の上演では其の部分がありません。家庭教師を毒殺してしまった子供たちは家をいじめっ子に取り囲まれてしまいます。いじめっ子を毒殺しよう、自分たちが自殺しようと右往左往した挙句なんとか脱出し逃げ延び、バスで全国のいじめられっ子を集める旅に出ようと結論し幕になります。

中高生向けの芝居、いじめ問題とテーマは悪くないとは思いますが私は芝居の内容が好きになれません。いじめ問題の何を掘り下げているでもなく何の結論、方向性も芝居の中から見えてきていない気がします。演じている生徒たちは同世代の仲間が現実にいじめ問題で自殺したり自傷行為に至ったりしているのを知っているはずです。こうゆう芝居で良いと思っているのでしょうか?正直なところ考察が足りないように思います。
演劇を語る時に演技や演出といった問題と同時に時代における問題意識というのも重要な要素です。せっかくいじめ問題を取り上げた芝居を演じるのであるなら自分達で考え掘り下げて問題提起をして欲しかったと思います。

次は浜松開誠館高校の『ベクトループ』。顧問の福岡大吾先生が書いた作品です。図書室で居残りをして課題のレポートに頭を絞る船川君に男友だちの増谷君、鈴木君に学級委員長の斎藤さんが見守っています。なかなか落ち着かない船川君は“ベクトループ”と書かれた落書きを発見し・・・。
なかなか良くかけた本です。図書室に限定して人の展開で話を動かしているのはよく考えられています。「男女の間には恋愛を絡めない友情は成り立つのか」といったテーマを持ち出しながらの青春群像。風紀委員長橋本さんと彼女を守る風紀委員の面々が繰り広げる殺陣はちょっとした見ものです。学級委員長と図書委員長さんの真面目な進路トークもあってそんな緩急織り交ぜた舞台は見ていて飽きさせません。舞台の道具立ても音響や照明もよく考えられ練習されているのが分かり完成度の高さを感じさせます。もっともリーフレットによるとガンダムネタが点在しているそうですが、これは私には分かりません。歌舞伎でも時事ネタを台詞に織り込んだりしますからそれは芝居の特権なのですが、アドリブでは無く作品のスタイル的に織り込まれているとしたらちょっと考えものですね。

さて、今回選抜された四校のお芝居を観たのですが、学生が本を書いた浜北西高校の『仮名マスコットproject』はファンタジーとして面白い要素があります。もっと本を練りあげてみると良いと思います。西遠女子学園の『道化師 ~Do you key see ? ~』は登場人物の演じ分けが上手くゆけばもっとアピール出来る作品になったでしょう。磐田東高校の『パレード旅団』は舞台そのものではなく作品に問題があるように思います。舞台ではなんでも出来ますから自分たちでいじめ問題を考え何を言いたいのかを表現してもらいたかったですね。そして浜松開誠館高校の『ベクトループ』。よく出来た本ですし役作りも出来ています。学生にとっては等身大の楽しめる良いお芝居でしょう。でも感動というか考えさせられるというかそういった物を観客に届けることが出来ていたのかというとちょっと物足りなさを感じます。

ところで、四校を通じてオーバーアクションが目につきます。もっと普通にしゃべり普通に身体を動かしながら芝居をすることは出来ないのでしょうか?高校生の演劇ってこうゆうのなの?って違和感を感じます。

帰りの車中、パートナーさんは何時になくいま見てきた高校生のお芝居の事を話し、市民劇団のお芝居を観てきた帰りより色々と意見を言います。パートナーさん若いパワーを頂いてご機嫌なようです。
良かった。これで機会があればまた誘い合わせて見に行けそうです。

頑張れ!高校演劇部!




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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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