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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『神様の赤ん坊』を見たら

お元気ですか?

NHKのドラマ『神様の赤ん坊』を見ました。函館出身の私にとって馴染みの風景がドラマの舞台になっているのは嬉しいこと。どうゆうドラマだろうと期待を持って見ます。

ストーリーはリンク先をご覧いただくとして、ちょっと感想を。

ドラマは吉田栄作演じる電車の運転手のつぶやきから始まります。「子供の頃、電車は自分で行き先を決められるものだと思っていた。・・・」と人生と電車とを重ねあわせたつぶやきです。ドラマで電車が重要な役割をもっていることを示しています。岩館修一(吉田栄作)が運転する電車が十字街を曲がり谷地頭に向かうとそこには修一の妻瑞恵(奥貫薫)が留守を守る家があって八百屋さんに買い物に出ている様子。あぁ谷地頭ってやっぱり他の地区とは違う風景があるなと思えます。なにも象徴するような建物が写っているわけではありませんが、家の様子が谷地頭なのです。

場面が変わってロープーウェイに乗って若いカップルが函館山に登ってきます。島崎拓海(渡辺大知)はミュージシャン志望の学生で連れの女性渡辺早智(南沢奈央)は札幌の大学生ですが、島崎の子供を身ごもっています。拓海が函館山の展望台で殊更明るくはしゃぐほどになっているのは早智を不安にさせまいとの演技なのでしょうが、ちょっと幼稚な男に見えます。でも、函館山から海を見て「ここから何処へでも行ける」という言葉に私はちょっとうるっとします。実際私も母の実家の窓から海を眺めては遠い世界を夢見ていましたからね。函館山からの眺めには海を渡って遥か先を目指す浪漫を喚起するものがあるのようです。

物語は早智が赤ちゃんを抱きながら不安を抱えることから動き出します。出産費用を稼ごうと小樽の水族館にアルバイトに出た拓海はなかなか連絡をよこさないのです。思い余って病院を出た早智は賛美歌に引かれるように函館教会に立ち寄ったりしながら金森倉庫街をへて市電に乗り込みます。函館教会は遺愛学院と関係のある教会で、それはロケとしては遺愛の教師館が使われていたするのですが、物語的には関係してきません。蛇足ながらこの一角はカトリック元町教会やギリシャ正教のハリストス正教会、フランスから生まれ福祉活動を積極的にしているシャルトル聖パウロ修道女会など、教会の密集地帯。青函連絡船で青森から函館につくと函館山をぐるっと廻って湾に入るのですが、この教会の建物たちが迎えてくれて本当に心から懐かしさを覚えたものです。今フェリーでつく港は市街から離れたところですからこの感慨は味わえなくなりましたね。

さて、話をドラマに戻すと、市電に乗った早智は赤ちゃんと一緒心細い心を抱えて終点の湯の川までいきます。行き止まりの電停は自分の姿に重なったのでしょう。不安を抱え行き場を見失った早智は運転手の岩館に促されるまま駒場車庫まで戻るのですが、そこで赤ちゃんを電車に残して失踪してしまいます。

ここから私のつぶやきが始まります。早智が乗っていた電車は終電車。夜の10時半頃です。それなのに赤ちゃんを電車に残して何処へ行くのかと思っていたら金森倉庫。とても歩いて行ける距離ではありません。バスも終わっていますからタクシーに乗るしか考えられないのです。重箱の隅をつついているようですが、こうゆうのってドラマのリアリティを損なう感じがしてどうもいけません。

重箱ついでにもう一つ二つ挙げると、小樽から戻った拓海が朝市の花屋で働く瑞恵のところで赤ちゃんに出会い、駆けつけた修一と早智と対面するのが十字街の電停。朝市と十字街は離れていますからこれも不自然ですね。ラストシーンでは赤ちゃんを抱いたままお散歩でもしたのでしょうか、ハリストス正教会のある通りを公会堂の方から歩いてきます。そして八幡坂のところで海を見下ろしながらお別れ。ちなみに直ぐ傍には北島三郎さんや辻仁成さんが卒業した西高等学校が見えます。
制作の人達はよっぽど十字街や海の見える坂を映像として写したかったのでしょうね。海の見える坂や金森倉庫は函館のイメージでしょうけど、何回も出てくると煩いですし短絡的で新鮮味がなく映像が安っぽく見えてしまいます。
そして、最後に気になったのは花屋さんに戻る瑞恵に声をかける修一の目の方向。八幡坂を下ってゆく瑞恵はもうだいぶ下にいます。でも修一の視線は水平のようです。遠いから?いえいえ函館の坂で遠くに人に声をかけるなら下を向かなければなりません。坂が急なのです。

はぁ、我ながら重箱が何段にも重なってしまいましたね。

でも最も気になったのは登場人物に深みのないこと。ストーリーを追いながら函館の風景を合わせている感じなので人も町も生きて見えてこないんです。岩館修一と瑞恵の痛みも描いてはいるのですがもう少し掘り下げてもいいでしょう。何も台詞のある芝居を沢山やれば良いと言っているのではありません。ちょっとした場面でも心の内を描くことは可能です。そしてせっかく市電にドラマの中で重要な位置を与えているのにやはり市電が描かれていません。市電は函館に暮らす人の生活を映す存在です。市電を描くことで早智の姿ももっと印象深く表現出来たはずです。脚本・演出の力が足りないのでしょう。勿体ないですね。

私の重箱。ご興味のある方は Google Map でも参考にしながらドラマをごらんください。きっとふむふむ言ってしまうことでしょう。
そうは言っても函館を舞台にしたドラマ。DVDに録画し保存版にしましょう。
使われた電車は側面の広告が消されて綺麗になっていますし、電車のシーンには知った顔の女性がエキストラで出ていましたし・・・。






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テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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