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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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ディック三題

お元気ですか?

ちょっとご無沙汰していました。旅に出ていたのでも、病に伏せっていたのでもありません。
ブログも何回か書こうとして実際書き進めていたのですが、とうとう書けませんでした。アルジェリアの事件、ニュースを聞いた途端に最悪の事態を想像しましたが、交錯する報道、次第に明らかになる現地の様子と犠牲者の状況に毎回身を固くしていました。
海外で働く110万人の日本人の事を思うと他人事には感じられず、悔しさと無念さが圧倒的力で押し寄せてきます。
思う所をと思い、三回ぐらい書いては消し、書いては消して結局書けなかったのです。世界各地で起きている紛争、内戦。世界の軍事費はストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると1兆6245億ドル (129兆9604億円)、その約半分6895億ドルをアメリカが締めているのですが、これは2001年の9.11以降それまでの倍になったからです。日本も世界第六位の545億ドル(4兆3623億円)。私達はこれほどのお金を費やして何をしているのでしょう。
改めて世界の平和のために何を思い行動するのか・・・考えてみなければなりませんね。



で、今日の話題はディック・フランシス。『転倒』『障害』『配当』と三冊を読了。今回ははからずもお金に絡んだ欲の世界の三部作といっていい選択になってしまいました。

『転倒』は主人公がサラブレッドの仲介業者のジョウナ。競りにかけられた馬を馬主の依頼で売り買いする仕事ですが、彼が襲われたり預かっている馬が牧場から放されるという事件が起きます。どうやら真面目なジョウナの商売が気にいらないものが居るらしい・・・。調べて見ると馬の値段を法外に吊り上げ手数料を稼ぐ仲介業者の存在が。自分たちの仲間になれと誘われるジョウナはそれを断り一人正常な競りを行うべく立ち向かっていきます。

馬の値段が高く売れることは馬主にとっても仲介業者にとっても悪い事ではありません。でもそれは適正な範囲内での事。高く買った馬は育て調教されてレースで稼がなければなりませんから利益を出すのが大変になるのです。なにより公正な競りのシステムが阻害されてしまいます。

二冊目は『障害』。主人公は会計士でアマチュアジョッキーであるブリトン。大レースで優勝した彼は拉致されヨットの船倉に12日間も閉じ込められてフランスの島に連れていかれてしまいます。一体何故?隙をみて海に飛び込みなんとか悪漢から逃れたブリトンですが、またしても何者かに連れ去られワゴン車の中に閉じこめられて・・・。

ブリトンには役人と共謀して架空受注を繰り返していた業者を摘発した過去があります。彼らが恨みを晴らそうとしたのでしょうか?誰が?何のために?・・・犯人を暴き真相を探るブリトンの闘いです。
経理の世界を取り上げた作品でなかなか面白く出来ています。でも、不正経理って絶対バレるのにどうして無くならないのでしょうね。架空請求なんて本当にバレバレの犯罪ですし、脱税は節税と根本から違いますよね・・・。
そういえば我が家にも確定申告の案内が届いていました。パートナーさんは「税金対策は任せてもらっていいから稼ぎなさい」といつも私に鞭打っています。

そして三冊目『配当』。ギャンブラー憧れのものと言っていいでしょうか。勝ち馬を予想するコンピューターシステムが登場します。友人からコンピューターのソフトが入ったテープを預かった物理学教師のジョナサン。友人は事故死しジョナサンもそのテープを奪おうとする暴漢に襲われます。テープを調べてみると三回に一回は当るという予想システム。ジョナサンとテープを狙う悪漢との対決が始まります。

競馬を配当金目当てのものと考える人にとっては三回に一回当るというのは魅力的なシステムなんでしょうか?データを入れてコンピューターが選んだ馬を買うということは馬への愛情もなにも無くていいということです。競馬でなくてもいいということですね。競馬は馬が好きな人のものです。単に金儲けのためにやるのだったら他のものがよっぽどいいでしょうね。

この『配当』が書かれたのは1981年。まだまだ一般家庭はもちろん企業にもコンピューターが無かった時代です。こうゆう新しいものを取り入れて作品を書いてゆくのもディックの面白さです。そして作品の中でデータを保存するのはカセットテープ。懐かしいですね。私も同じ時代にモニターに写ったBASICを眺めていたのを思い出します。
職場でもコンピューターの部署になって毎日16ビットのテープの穴を覗いていたことがありました。作品の中でもテープレコーダーにかけてモデムで送る様子が出てきます。今の言語やネット環境を思うと遥かに昔の事となってしまいました。
『配当』は二部立てになっていて後半はジョナサンの弟ウィリアムが主人公になります。恋人のキャシイ、居酒屋のオーナーで友人のバナナとなかなか素敵なキャラクターが登場するのですが、一部から14年経った設定です。1981年から14年経っているということは1996年。フロッピーディスクもCDも登場しています。さすがにディックも予想できなかったのでしょうね。先端技術を扱った作品を年を経て読む面白さがありました。

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ディック・フランシスには息子さんとの共著4冊を含めて全部で44冊の小説があります。このうち28冊を読了。中学生の時に知りいずれはと思っていたディックも残り16冊。もう一息です。
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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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