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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
Nuages・・・雲のようにふんわりとしています

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ワーグナーは救済を夢見るのか?

お元気ですか?

素敵なブログを書かれている南亭雑記のご主人NANTEI様から素敵なコメントをいただいたので私は記憶をたどりながらワーグナーを聴き始めた時期の頃を思い浮かべています。プッチーニやヴェルディのイタリア・オペラ、モーツアルトの「フィガロの結婚」と「ドン・ジョバンニ」が私のオペラの始りで基本に位置するのですが、ワーグナーを聴きだしたのはかなり大人になってからの事です。
唯はっきりして他の作曲家と違うのは“ワーグナー島”という島に船を漕ぎ出しながら何処から上陸したらいいのだろうとちょっと躊躇していた事実でしょう。北欧神話や聖杯伝説をベースにしながら繰り広げられるワーグナーの世界に、正直なところそんなに振りかざさなくてもいいんじゃないの?という気持ちと胡散臭さを感じているのも確かなのです。民族主義的匂いも好むところではありません。
私には「マノン・レスコー」や「椿姫」の情愛の豊かさや「フィガロの結婚」のような風刺と洒脱を楽しむ作品が性格的に合っているようです。
では、ワーグナーのオペラが嫌いなのかというと全くそうでは無いのが面白いところ。実際ドイツを旅行した時にはニュールンベルグやバイロイトをぶらぶらし汽車の窓から見える黒い森(シュヴァルツヴァルト)を眺めては空を駆けるワルキューレを想像したりします。ワーグナーの音楽は圧倒的力をもって私の中にも根をおろしているのです。

ワーグナーとの付き合いを思い起こしたとき、重要になるのがやはり中学から高校にかけての読書体験です。夏目漱石を入り口とする私の読書は、“あっこれは西洋の基本を知らなければ話が出来ない”と思い至らせました。そこで当時角川文庫にあったトマス・ブルフィンチの『アーサー王物語』と『ギリシャ・ローマ神話』を読むことにします。この二冊は私にとって本当に重要なものになります。そしてここを出発点として北欧神話である『エッダ』を読んだり岩波文庫で『トリスタン・イズー物語』や『ニーベルンゲンの歌』を読んだりするのです。ワーグナーを聴きだすのはまだまだ先の話です。でもどうです?知らぬうちにワーグナーへの道筋が用意されていたと思いませんか?

さてこうしているうちにオペラのほうも好きな作品というのが大体決まってきます。そうなると今度は指揮者や歌手を比べながら聴くようになりますますから、ワーグナーを聴かなくてもオペラを楽しむことは充分に出来ます。
でも、いつも何処かにワーグナーがいて「俺に触れもしないでオペラが好きだなんて何言ってんだ」と私を笑っている気もするのです。そこで、私はとりあえずショルティがウィーン・フィルを振った「ニーベルンゲンの指環」を聴くことにしました。何日間かかけてとにかく全部聴いてみよう。そう思ったのです。
なにせ一番短い「ラインの黄金」で2時間40分、その他の「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」はみな4時間前後の時間だけでも大作です。休みの日に聴くとしたって気合いをいれて臨まなければ聴けたものではありません。
正直なところ聴くだけで疲れたようです。初めてですからストーリーもよく分かりません。解説書は一応読みますが対訳って読んでいて面白いものではありません。私の助っ人はやはり本でした。アーサー・ラッカムというイギリスの挿絵画家が絵を書いたワーグナー・オペラシリーズという絵本を頼りにストーリーの全体像を抑えてみました。これはなかなか効果的でしたね。それと同時にあらためて良かったと思ったのが中学高校時代に読んでいた本たち。ワーグナーの世界の底辺にあるものにすでに馴染んていたことはぐっとワーグナーを親しみやすいものにしました。ただ、ワーグナーの世界観が進む先と私のそれとが相馴染むかというとそれはまた別の話です。ワーグナーはワーグナーの世界として完結している。私にとってはそれで充分でした。

現在私が持っているワーグナーのDVDは29枚。LPはそれほど多くないでしょうがCDは「ニーベルングの指環」はもちろん「パルシファル」や「トリスタンとイゾルデ」など色々。私の思惑とは別にどうやらワーグナーは私のライブラリーで居心地良さそうにしているみたいです。


ニーベルンゲンの指環 (〔4〕) (ニーベルンゲンの指環 4)ニーベルンゲンの指環 (〔4〕) (ニーベルンゲンの指環 4)
(1984/01)
リヒャルト・ワーグナー

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追記)

持っているLPレコードやCD、DVDはその内容をパソコンで記録しています。ワーグナーは何を持っていたかというのはそのリストを見れば分かるのですが、最近はレコードやCDを買わなくなりましたからもっぱらTVで放送したものをDVDに録画しています。このデータの入力をしてくれるのはパートナーさん。几帳面な性格に助けられているのです。そのパートナーさんがエクセルの画面を見ながら言います。「貴方のはオペラの全曲盤ばかりなのに私のは管弦楽集がほとんど。」同じ音楽を聴くにも人によってレコードの買い方は違ってくるようです。
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

コメント

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こんにちは。

参りました!
私より数段、レベルが上です。
なにより色んな書物をテキストになさるその読書量と、
知的な探究心にはとても敵いませんし、
私は文盲に近いほど活字が苦手で書籍といえるものは、
時代小説か戦国物ばかりなのです(汗。
ましてや外国の作家ときたら、聞いただけで逃げ出してしまいます!
私はブログを運営している方々で、読書量の豊富な方を非常に怖れているのです。
特にあれをご存じか?などとアルファベットの人名や、難解そうな表題の本を問われたら、「・・・・」になるしかないではありませんか。
無知が丸見えになる瞬間なのでございますよ!
音楽もしかり。
いろいろ突きつめた質問をされるとWikiで調べてから、
それらしい返辞をするか「すみません!」の連発です。

今回のワグナーも、知ったかぶりのコメントでした。
申し訳ありません。

それにしても奥さまもクラシックの造詣が深いのですね。
なんとも羨ましく憧れるばかりのご夫婦です。

うちは全く趣味が合わなくて・・・
クラシックも私一人が隠れるように聴いてます(苦笑。
あ、こんなプアな愚痴は、ここには合わないこと夥しいですね(~_~;)。

いずれにしましても、畏れ入りました。

お許し下さい。

南亭様、泣きながら笑ってしまいました。
昔々、イタリア放送が作った「レオナルド・ダ・ビンチの生涯」をドラマ仕立てにした番組がありました。確かそのドラマの中でダビンチが自然の草花を手に取りながら“自然を観察して学ぶことが出来る者は本を読む必要はない”という趣旨の事を言うシーンがあったと記憶しています。読書だってその本に書かれていることの真偽を自分の目で見極めなければいけませんからやっぱり“目”なんでしょうね。
ルーベンスを見に出かけ、イギリス大使館の桜なんてマニアックな所をお散歩される南亭様のユーモアに脱帽です。そして、次は何処へという謎かけに私なんかは「千鳥ヶ淵で桜のはしごは無いよな」「靖国神社をお参りして神保町に出ようかな。山の上ホテルでお昼はどう?」なんて一人喜んでしまいます。

ところで、パートナーさんのレコードはピアノや管弦楽、室内楽が多く、私はオペラ・声楽が主ですから量は増えましたがほとんど被るところがなかったのは幸いでした。時々「これ誰だ」なんて聴き比べをして遊んでいます。

これからも素敵なご指導をお願いします。
勝手ながら、リンクをさせていただきました。お許しください。

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