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杣人・somabito

Author:杣人・somabito
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『出走』

お元気ですか?

ディック・フランシスの『出走』を読了。ハヤカワ文庫で37冊目になる本書は短編を13作品集めたもの。1998年に出版されているが、収録作品で最も古いのは1970年に書かれた『強襲』である。
1970年という年は、1962年に最初の作品『本命』を発表して8作品を出した処、同じ年にパイロットを主人公にした『混戦』を出している。
これまで、長編作品を読んできた訳だが、ディックの筆は短編でも確りしたもので、読みながら実験的に書かれていることがよく伝わってくる。解説を書いている川出正樹氏が指摘しているように、長編では主人公は一人称で書かれ正義の人であるが、短編はそうとは限らず詐欺師や泥棒といった犯罪者が主人公三人称で書かれている。これは作者が長編の正義の主人公に自分の好みを写して書いていたのに比べ、短編では登場人物と距離を置き俯瞰するような形で書きたかったからではないだろうか。舞台に置いた人形を動かしながら、ストーリーを確認し何処に仕掛けをしようかと練りながら書いているような気がした。
私が他の事で集中することが出来ず、読み飛ばしてしまったところもあり13作品一つ一つ評価するのは出来ないが、短編としてのリズムやラストの落ちなど感心した。

現在、残す処5冊。息子のフェリックスとの共著4冊を含めても9冊となった。いよいよ最終コーナーを廻った処である。



さて、先日の日曜日、久しぶりに家でのんびりしていたらテレビ画面に馬が映った。しかもパートナーさんが「競馬やっているよ、見る?」と言ってそのままリモコンを置いてしまった。見るとテレビには皐月賞と出ている。時計を見ると3時だから今日のメインレースが始まるところである。

私は競馬放送は全くといって言いほど見たことがない。競馬チャンネルもあるし確かネットで馬券も買える時代。テレビを見ながら馬券を買って一儲けという方もいらっしゃるだろう。だが私は馬は好きだが競馬は馬券の買い方からなにから全く知らない。大体賭け事は才能が無いからやらない。ディック・フランシスが言うように、「財布は仕舞ってポケットから手を出さないこと」というのをその通りだと思っている。

ところが、パートナーさんはテレビの画面を見ながらあれこれと訊いてくる。パドックを引かれて歩いている馬と一緒に関係者が映る。「中にいるのは関係者だから背広を着ているでしょう、馬を引いているのは厩務員さん。一般のお客さんは中には入られないよ。」そんな事を話ながら見ていると自然と馬の状態に目が行く。
落ち着きのある馬、ちょっと興奮気味の馬、歩き方も気になり腰の様子や足の様子を見ながら、「この馬いいね」とか「この馬は走るよ」なんて知ったような事をついつい言ってしまう。

そうやって見ていて目に止まったのは7番のロゴタイプ。足が軽くて腰が落ち着いてバランスが良い。すこし首を下げながら歩く顔からは頭の良いのがはっきりと伝わってくる。あぁいい馬だなと迷うこと無く思う。一見気の強そうなさも走るぞという馬がレースでは力が出ない事がよくある。反対にパドックで歩いている時から気持ちが何処かに行ってしまって、全然走る気の見えない馬もいる。武豊が騎乗した馬も何処か他人ごとのような感じで走りそうには見えない。
何周か回っている馬を見て、次に気に入ったのが14番のエピファネイア、福永祐一騎手。天才騎手として名をあげ落馬事故で騎手生命を絶たれた福永洋一騎手の息子である。この馬も姿が良い。ちょっとロゴタイプに比べると体重が重そうに思ったがどうなのだろう。
パートナーさんは画面に映るデータを見て、「函館にも行っているよ。」とか「武豊が乗るのに人気がないのはどうしてなの」なんて質問をしてくる。私はデータを見ても分かる訳ではないので、馬から伝わる印象を大切に判断したが、どうやら私の気に入った馬は一番人気と二番人気のようだ。
パドックの様子をテレビで見ながら中山競馬場って何処にあるんだろう?なんて全く競馬ファンが聴いたら笑うような事も調べる。

パドックを周回していた馬たちに騎手が乗った。それにより様子の変わる馬もいるようだが、私が気に入ったロゴタイプは少し気合いが入ったようだ。
コースに入り足慣らしをし、ゲートに入る。あっけないほどスタートが切られレースが始まる。
ロゴタイプは6番ぐらいについていい位置にいる。馬同士が近いから接触事故がなければいいがと思いながらどうやって上がってくるかを注目していると、最終コーナーに入る前に仕掛けてきた。

落ち着いたレース運びといったら簡単に聞こえるが、ロゴタイプも立派だったが、騎乗したミルコ・デムーロ騎手の読みと技が勝利をもたらしたものと確信出来るレース内容だった。混戦の中から出口をみつけエピファネイアと並び首一つ出ると自信を持って走り抜けた。

久しぶりに見た競馬のレース。たまたま気に入った馬が1着と2着に入ったが、これは本当にたまたまである。
「馬って綺麗だね。」とパートナーさんが言った言葉が嬉しかった。
夏に函館に行ったら久しぶりに競馬場に行ってみたくなった。もっとも馬券を買えばきっと外すだろうからそこはディック・フランシスの言葉を肝に銘じておくこととしよう。


ところで、ロゴタイプは北海道の千歳にある有名な牧場社台ファームの馬だ。ロゴタイプという名前から馬主さんは印刷会社の社長さんだろうか?なんて想像をしてみるが、そんな想像も楽しい。

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テーマ : 読書
ジャンル : 小説・文学

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